2023年12月05日更新
Web広告の費用はどうやって決まるか
このシリーズは、主に初級者の方向けにWeb広告に関連する話題をとりあげます。
なんとなく知っているつもりでも、実はあまりよく知らないといった内容を、3分で読めるようなボリュームで記事を作っていきます。幅広い方にお読みいただければ嬉しいです。
第1回目は、「Web広告の費用はどうやって決まるか」です。
RTBと課金方式
WEB広告の費用がどのように決まるのか、それを理解するためには、まずインターネット広告の基本的なメカニズムであるRTBと課金方式について理解することが重要です。
WEB広告は一部の純広告枠を除くとRTB(Real-Time Bidding)と呼ばれるオークション方式の仕組みによってその都度広告単価を決めます。オークション形式なので需要のある広告テーマやキーワード、また購買力のあるユーザーに対して広告をしようとすると広告費用は高くなる傾向があります。逆に人気のない広告枠や購買力のないユーザーに広告を表示すれば費用は抑えられます。ただし広告効果も期待できなくなります。
次に広告費の課金の方式は、その種類や目的により、さまざまな計算方法がありますが、一般的に主にクリックされると費用が発生する「クリック課金」と広告の表示回数に課金される「表示回数課金」の2つに大別されます。
クリック課金とは
クリック課金はその名の通り、広告がクリックされた時に広告主が費用を支払う形式を指します。
リスティング広告はクリック課金を採用しています。ディスプレイ広告でもクリック課金の商品はあります。ここで重要なポイントは、広告主が支払う金額は広告がクリックされた時だけということです。広告が表示されただけでは費用は発生しません。
表示回数課金
次に、表示回数課金とは、広告がユーザーに一定回数表示されるごとに広告主が費用を支払う形式のです。
CPM(Cost Per Mill)と呼ばれる1000回表示に対する費用として設定されることが多いです。これは主に、バナー広告などのディスプレイ広告に多く見られます。表示回数課金の場合、広告がクリックされてもされなくても同じ費用が発生します。
クリック課金のほうがいいの?
ここまでの説明を読んで、クリック課金はクリックされない限り費用は発生しないため、無駄な費用が発生しないお得な課金方式と思われていませんか。
しかし、よく考えてみてください。広告枠主は広告を表示したのだからクリックされるかどうかなど関係なく費用を請求します。では、クリックされなかったときの広告費は誰が負担するのでしょうか。
実際には、広告会社がクリックされる確率を想定しながらクリック時の単価(CPC)を設定しているのです。そのため必ずしもクリック課金がお得とは限らないのです。こう考えると、広告枠を買う必要のないリスティング広告がクリック課金であることが理解できますね。
上記の2つ以外にも、インプレッション保証型、クリック保証型、掲載保証型、PV保証型、エンゲージメント課金型、配信課金型、配信保証型、再生課金型、再生保証型、成果報酬型(アフィリエイト広告等)など、いろいろあります。
まとめ
- ほとんどのWeb広告の表示は、RTBと呼ばれるオークション方式の仕組みにより決定されるため、人気のあるキーワード、購買力のあるユーザー等への広告出稿の単価が高くなる傾向があります。
- 主な課金方式は、表示回数課金とクリック課金の二つがあります。一見クリック課金のほうが無駄がないように思う方も多いですが、広告の仕組みを考えると必ずしもそうでもないこともありますので、広告の目的をよく考えて広告枠や商品を選びましょう。
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