menu close

2026年06月01日更新

なぜ新聞社が「ゲーム」を始めるのか

最近では、
NYT(The New York Times)だけではなく、
朝日新聞など、
ゲームやパズル領域を強化するメディアも増えています。

「え!? 新聞社がゲーム?」

そう思う人もいるかもしれません。


でも実は、


“毎日開きたくなる理由”


を作ることは、
メディアにとってかなり重要になってきています。

ニュースだけでは、“毎日来る理由”が弱くなっている

スマホ時代になって、
情報との接触の仕方は大きく変わりました。

SNS、動画、検索、AIと、
情報接触が分散する中で、

「ニュースを見るためだけに開く」

という習慣は、
以前より弱くなっているのかもしれません。

だからこそ最近は、

・ゲーム
・料理
・パズル
・動画

など、
ニュース以外の接点を持つメディアも増えています。

つまり、

 “読まれる”

だけではなく、

 “毎日来てもらう”

ことも重要になってきている、ということです。

NYT Gamesが注目された理由

この流れでよく語られるのが、
The New York Times(NYT)の成功事例です。

NYTは、
Wordleをはじめとしたゲーム群を展開し、
大きく成長しました。

※Wordle(ワードル):
6回のチャンスで隠された「5文字の英単語」を推理して当てる、
シンプルで中毒性の高いWebパズルゲーム

ここで重要なのは、

「ゲームが人気になった」

だけではありません。

ゲームをきっかけに、

・毎日サイトを開く
・アプリを開く
・習慣的に接触する

という行動が増えたことです。


つまり、

 “ニュースを読む”

ではなく、

 “毎日触れる”

メディアに変わっていった。

そこが大きな成功要因だったと言えるでしょう。

“リテンション”という考え方

最近のメディアやアプリでは、

「リテンション」

という考え方が重視されています。

リテンションとは、

「継続して利用してもらうこと」

を意味するマーケティング用語です。

つまり、

“一度来てもらう”

 ではなく、

“何度も来てもらう”

ことが重要、という考え方です。

広告も、
1回だけ見られるより、
何度も接触する方が記憶に残りやすいことがあります。

そう考えると、

「毎日少し触れる」

ということは、
実はかなり強いのかもしれません。

“バンドル戦略”で接点を増やす

NYTが面白いのは、
ニュースだけを強化したわけではないことです。

ゲーム、料理、スポーツなど、
複数コンテンツをまとめて提供しています。

これは、

「バンドル戦略」

と呼ばれる考え方に近いです。

バンドル戦略とは、

「複数サービスを組み合わせて価値を高める考え方」

です。

例えば、

・ニュースを見る人
・ゲームをする人
・料理を見る人

入口が増えることで、
結果的にサービス全体の利用頻度が上がっていきます。

つまり、

“毎日、訪れる理由を増やす”

という考え方です。

“Daily Active”が重要視される理由

最近のWebサービスでは、

「Daily Active(DA)」

という考え方も重視されています。

これは、

「毎日利用しているユーザー数」

のことです。

つまり、

“毎日開かれる”

こと自体に価値がある。

そんな考え方です。

ゲーム、SNS、動画アプリ。
多くのサービスが、

「毎日の接触」

を設計しています。

メディアも、
同じ方向に変わり始めていると言えるでしょう。

“読まれる”だけではなく、“習慣になる”

昔のメディアは、

「読まれること」

が中心だったかもしれません。

でも今は、

「毎日開かれること」

も、重要になってきています。

ゲームも、動画も、SNSも、

“接触習慣”

を作るための設計なのかもしれません。

まとめ

「新聞社がゲームを始める」

一見すると、
少し意外に見えるかもしれません。

でも実は、

“毎日来たくなる理由を作る”

というのは、
これからのメディアにとって、とても重要なのだと思います。

AI、SNS、動画など
情報接触が分散する時代だからこそ、

「毎日少し触れる」

価値が、
さらに大きくなっている。

“読まれる”だけではなく、
“習慣になる”。

そんなメディアが、
これから強くなっていくのでしょう。