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2024年05月09日更新

ショート動画マーケティング

このシリーズは、主に初級者の方向けにWeb広告に関連する話題をとりあげます。
なんとなく知っているつもりでも、実はあまりよく知らないといった内容を、3分で読めるようなボリュームで記事を作っていきます。幅広い方にお読みいただければ嬉しいです。

今回は、「ショート動画マーケティング」です。

日経トレンディが選んだ2021年ベストヒット商品では、『TikTok売れ』というキーワードが堂々の第1位に輝きました。TikTok上の投稿や広告を通して商品情報が一気に拡散され、爆発的に売れることを言います。本記事では、ショート動画マーケティングとは何か、主なプラットフォーム、コンテンツ制作の特徴、メリット、ターゲット、今後の展望について考えます。

ショート動画マーケティングとは

ショート動画マーケティングとは、1分以内の短尺動画を活用して、商品やサービスを宣伝・販売促進するマーケティング手法です。

2017年にTikTokがショート動画に特化したSNSプラットフォームとしてスタートし若年層を中心に世界中に広がりました。それに追従する形で、既存のSNSプラットフォームであるYouTube,Instagram、LINEなどがショート動画のサービスを追加していきこれらにより若年層ユーザーが中心だったショート動画は、それぞれのSNSユーザーへ拡大することによってより広いユーザー層を獲得しつつあり、それを利用したショート動画マーケティング」への注目はどんどん高まっています。

主なプラットフォーム

現在、ショート動画マーケティングで利用できる主なプラットフォームには以下のものがあります。

  • TikTok:
    世界中で最も利用されているショート動画プラットフォームです。10代・20代のユーザーが多いのが特徴です。

  • Instagram Reels(インスタグラムリール):
    Instagramのショート動画サービスです。20代・30代のユーザーが多いのが特徴です。

  • Facebook Reels(フェイスブックリール):
    Facebookのショート動画サービスです。instagramと同じメタ社が運営するサービスですが、こちらの方が年齢層は高めです。

  • YouTube Shorts:
    YouTubeのショート動画サービスです。幅広い年齢層のユーザーが利用しています。

  • LINE VOOM:
    2021年に追加されたLINEの動画投稿機能です。他の3つのプラットフォームより後発ですが、LINE公式アカウントからショート動画で情報発信でき、企業や店舗で効果を上げています。

ショート動画の特徴

ショート動画には次にあげるような特徴があります。

縦長
ショート動画は一般に9:16の縦に長い動画で、スマートフォンを縦にしたままフルスクリーンで視聴できます。スマートフォンをわざわざ横向きにせずに、フルスクリーンで表示されるため、画面占有面積が大きく、インパクトがあります

完全視聴率が高い
ショート動画広告で使用される縦型動画は横型動画に比べると完全視聴率が9倍以上という調査結果もあります。

拡散しやすい
例えば、インスタグラムのリールでは「リールタブ」はもちろん、「発見タブ」「ハッシュタグ検索」など投稿の表示箇所が多いです。「新しいものを見つけたい」という心理で閲覧する箇所に多く表示されるので、フォローしていないアカウントの投稿も見てもらいやすい構造のため、情報を広く拡散することに適しています。

レコメンド(おすすめ)アルゴリズム
プラットフォームのおすすめコンテンツを提示するアルゴリズムによって、ユーザーは興味関心に合ったコンテンツにめぐりあうことができます。また、それにより視聴時間が延びる傾向があります。

意外と視聴時間が長い
ついつい続けてみてしまう!気が付けば長い時間視聴していたというような経験はないですか?ショート動画とよばれていますが意外と視聴時間は長い傾向があります。

ショート動画マーケティングの利点

ショート動画マーケティングには以下のような特徴があります

視聴者層を広げやすい
ショート動画は通常のロング動画よりも視聴のハードルが低いため、情報を拡散させることに有効です。プラットフォームのおすすめコンテンツを提示するアルゴリズムがよくできているので、ユーザーにとっては好みのコンテンツに巡り合える場所になります。

制作費が安価
長尺の動画制作と比較し、長さの面でコストが低いのはもちろん、求められるクオリティも高くないことが多くコストが低くなる傾向があります。

PDCAサイクルを回しやすい
比較的制作コストが低く、短時間でたくさんの動画を投稿することができるため、効果検証のサンプル数を増やし、PDCAを回しやすくなります。

短時間で多くの情報を伝えられる
1つの動画が短くても、動画は視覚的に訴求しやすいので、商品の魅力を効果的に伝えることができます。

双方向的なコミュニケーションが可能
コメントや「いいね」などの機能を通じて、視聴者と双方向的なコミュニケーションを取ることができます。

プラットフォーム横断的な活用
例えばTikTokに投稿した動画は、他のプラットフォームにも横断的な活用が可能です。これにより、既存のフォロワーや視聴者に加えて、新たな視聴者層にもアクセスできる可能性があります。

ショート動画でリーチできるターゲット

ショート動画は、幅広い層にリーチできるマーケティングツールですが、特に以下のターゲット層に効果的です。

Z世代(1990年代後半~2010年代前半生まれ)
スマートフォンやSNSを日常的に利用し、情報収集や商品購入の際に口コミやインフルエンサーの影響を受けやすい世代です。興味・関心分野はエンターテイメント、音楽、ファッション、美容、グルメなどで、メディアの視聴傾向としては短時間で多くの情報を得られる、エンターテイメント性が高い動画を好む傾向があります。
成功事例としては、
●Z世代向けファッションブランドが、ダンスチャレンジ動画を投稿して話題になった。
● コスメブランドが、Z世代のインフルエンサーに商品レビュー動画を制作してもらった。
● 教育系Youtuberが、ショート動画でわかりやすく勉強法を紹介した。

ミレニアル世代(1980年代前半~1990年代前半生まれ)
スマートフォンやSNSを日常的に利用し、商品やサービスの機能や使い方を知りたい、口コミやレビューを参考に商品を選ぶ傾向があります。旅行、グルメ、ライフスタイル系の商品やサービスに興味をもち、機能や使い方、共感できるストーリー、役立つ情報に興味を持つ傾向があります。
成功事例としては:
●家電量販店が、最新家電の機能を紹介するショート動画を投稿した。
●旅行会社が、旅行先の魅力を伝えるショート動画を投稿した。
●グルメ系Youtuberが、話題のレストランを紹介するショート動画を投稿した。

女性(おもに40代以下が中心)
動画視聴時間が長く、美容やファッション、グルメなどの分野の動画を好み、美容、ファッション、グルメ、ライフスタイル、育児、家事などの共感できるストーリーや、役立つ情報に興味を持っています。視聴傾向は、共感できるストーリーや、お役立ち情報が中心で、インフルエンサーの影響を受けやすい傾向があります。
成功事例としては:
●コスメブランドが、新作コスメの使用方法を紹介するショート動画を投稿した。
●ファッションブランドが、コーディネート術を紹介するショート動画を投稿した。
●料理系Youtuberが、簡単レシピを紹介するショート動画を投稿した。

今後の展望

ユーザー行動の変化と短時間コンテンツの需要:
ユーザーの行動パターンの変化の一つに、「タイパ(タイムパフォーマンス)」がもとめられることがあります。SNS上に多くの情報が流れているため、より効率よく情報にアクセスしたいという要望からくるものだとおもいます。ショート動画はその需要に合致し、スピーディーかつエンゲージメントの高いコンテンツを提供できます。

ターゲット層の拡大
現在のユーザーは、Z世代、ミレニアム世代が中心ですが、時間の経過とともに年齢層も拡大します。平均ユーザー年齢も年々上昇しています。また、多くのSNSプラットフォームにショート動画サービスが実装されています。40代以上がターゲットのビジネスにおいても徐々に有効になってくると思われます。

認知を獲得できる場として
好みの動画をおすすめするプラットフォームのアルゴリズムは現状でも優秀ですが、今後さらに進化し、新しいコンテンツに巡り合うための場所として機能する可能性があります。マーケティング視点でみると『TikTok売れ』で実証ずみの購入フェーズで効果があると同時に、認知を獲得できる場としても価値のあるメディアになる可能性があります。

ショート動画といえばZ世代向けと思い込んでいた方も多いと思いますが、年々ユーザーの平均年齢も上昇しています。メジャーなSNSプラットフォーム上にはショート動画サービス基盤が整備されています。マーケティング戦略の視点からみても、認知フェーズから購入フェーズまでいろいろな使い方が考えられます。

ぜひ一度ご検討されてはいかがでしょうか。

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