CPAとは

CPAとは、Cost Per Action(またはCost Per Acquisition)の略語であり、「獲得費用単価」と訳されるマーケティング用語です。

これは、広告が目指す具体的な行動（例：商品購入、会員登録など）を一人のユーザーにとらせるためにかかる費用を指します。
広告表示やクリックの単価を示すCPMやCPCと違い、CPAでは広告が実際に成果（売上や登録数）を生むまでを考えた指標となります。

デジタルマーケティングにおいて、CPAはROI（投資対効果）を測定するための重要な指標となります。

具体的には、CPAを計算することで、広告キャンペーンやマーケティング活動が効果的であるか否かを定量的に評価できます。また、CPAを低くするための最適化戦略により、より効率的かつ効果的なマーケティングを行うことが可能となります。

CPAが低いほうがいいのは当然ですが、あくまでも一人当たりの単価ですので、獲得ユーザー数を増やそうとするとCPAは上昇する傾向があります。

CPAを適切に設定・運用するためには、自社のビジネスモデルや財務状況を理解し、商品の単価や利益率、顧客の生涯価値（LTV）、競合他社の広告活動や市場の動向を注視し、適切な価格設定を見極めることも重要です。

CPAを最適化するためには、広告のターゲティングやリーチの最適化、コンバージョン率の向上、顧客維持・増加策などの施策を総合的に行うことが求められます。

特に広告のクリエイティブや訴求ポイントの改善、適切なランディングページの選択、ユーザーエクスペリエンスの向上などは直接的にCPAに影響を与える要素となります。

CPAを抑えるためのステップとして、SEO対策も有効です。SEO対策により、オーガニックな検索からの流入を増やすことで、広告費を抑えつつ成果を上げることが可能になります。

またTVCMなどマスメディアと連動させることでも見た目のCPAを下げることができます。

ただし、このような場合SEOやTVCMの費用をどのように評価するかは難しい問題です。Web広告では顕在化した指標だけを頼りに広告効果を評価する傾向がありますが、ユーザーの購買行動にはいろいろな外部要因が介在しています。

• 広告のパフォーマンスを評価し、事業目標に照らし合わせて最適化を進めるためには、CPAの理解と適切な運用が不可欠となります。
• 各企業が自社のビジネス状況に応じた適切なCPAを設定し、その達成に向けた施策を展開していくことが求められます
• ユーザーがアクションに至るまでにはデジタル広告以外の影響も大きい場合があります。SEOやマスメディアとの組み合わせなどもCPAを左右します。